2009年12月17日木曜日

vol.173 鴎外の文章、清修庵

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 東名・名神高速道路の無料化除外に続き、ガソリンの暫定税率も廃止から維持とは、ライダーのひとりとして、非常に残念でなりません。

 最近読んだ本は、森鴎外『山椒大夫・高瀬舟』(新潮文庫)、日高敏隆『セミたちと温暖化』(新潮社)です。

 鴎外の文章は、書き出しが上手い。
 たとえば、
  「過去の生活は食つてしまつた飯のやうなものである。(『私が十四五歳の時』)」
  「越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。(『山椒大夫』)」
  「悪魔に毛を一本渡すと、霊魂まで持つて往かずには置かないと云ふ、西洋の諺がある。(『追儺』)」
  「お金(きん)がどの客にも一度はきっとする話であった。(『心中』)」
 しかし、たとえ短い文章でも、最後まで一気に読むことを許さない。
 いつ読んでも手強いといった印象を受けます。

 お歳暮に清修庵のうどんすきが届きました。
 関西ではスーパー等で売られており、広く知られているお馴染みの味です。
 僕も大好きで、特にめんつゆの香りがたまりません(下の写真は割烹つゆ)。
 ちなみに数年前までは、東海地区(三越名古屋栄店の地下1階食品フロアなど)でも、直接手に入れることができました。

 「東海・旅の足跡」は東海地区で発売されている月刊誌『バイクガイド』に連載中のツーリング・レポートです。ご一読いただき、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

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