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いつもお世話になっている「円空仏彫刻・木端の会」で勧められて、庄中観音堂の円空仏を見ようと、尾張旭市にあるスカイワードあさひで開催されている「尾張旭市40周年記念事業 ふるさとの文化財展 おわりあさひ歴史探訪」へ足を運んだ。
庄中観音堂の円空仏は、先日開催された一宮博物館の円空展で既に目にしているので、再会ということになるのだろうか。
スカイワードあさひ 3階の歴史民俗フロアに見学者は僕ひとりだけで、がらんとしていた。
いざ、再会と思いきや、円空仏などの展示物の写真撮影は禁止などと、煩わしいほどの貼り紙と注意事項がある。
えっ、一体、どういうこと?
ごあいさつと記された文章には、「この機会に市民の皆様に広く知っていただき…」といった主旨が記載されている。だが、実際はごあいさつの言葉の空々しいこと、この上ない。要するに、この機会に市内の文化財を掻き集めた、ということなのだと、ようやく合点した。ただ見せるというだけで、わざわざ税金を使って展示している意味が果たしてあるのだろうか。それならば、円空仏は庄中観音堂で毎月の拝観日に普通に見ればいいことだ。
僕の経験上から言えば、今回の尾張旭市のような展示姿勢に限って、仮に天下のNHKさんが取材を申し込んだら、禁止事項など、手のひらを返したように対応するのだろう。
聞けば、会場に展示されている円空仏の写真を撮影したいと市民が何人もやって来ているのに、そのつど、断っているという。そうした市民が何人もやって来ているのなら、何とかしようと工夫や改善もしないで、円空仏のパンフレットを渡しているだけというお粗末ぶり(民間では今や常識であるニーズや顧客満足はどこへやら…)。最近では珍しくなった残念なお役所仕事を尾張旭市役所に見た気がした。
以下は余談で、今夜はきれいな三日月が出ています。僕はお月見を楽しむような満月よりも、欠けた三日月が好きなのです。
「東海・旅の足跡」は東海地区で発売されている月刊誌『バイクガイド』に連載中のツーリング・レポートです。ご一読いただき、ご感想をお寄せいただければ幸いです。
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