2011年9月22日木曜日

vol.456 円空仏の神像(荒子観音寺の山王神)を彫る

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 昨日は21日ということで、鉈薬師の円空仏を見に行きたかったのですが、荒天でバイクは難しかったです。その代わりと言っては変ですが、円空仏の神像(荒子観音寺の山王神)を彫っています。
 下の写真にある1番左奥がそれです。ちなみに画面の1番右端は試しにと既に彫った手本で、真ん中は作業手順を確認するために事前に彫っているミニチュアです。
  神像(山王神)の像高は約25センチで、円空さんならば、小1時間程度で彫り上げてしまうのでしょう。僕の場合は、何日かかることになるのやら。自分で言うのもおかしな話ですが、僕は何事につけても(生き方さえも)、恥ずかしくなるくらい不器用ですから。せめて来月8日(荒子観音寺の円空仏拝観日)までには、完成させたいと思うのですが。前々回に紹介した「円空仏彫刻・木端の会」のYさんの言葉にもあったように、これも日々修行と思い、彫り上げたいと思います。
 ところで、以前、「円空仏はなぜ微笑んでいるのか」という質問を受けたことがあり、上手に答えられなかったことがありました。学術的なことはさておき、僕が思うには、円空さんが真に厳しい修行を経て得た悟りの境地を表しているのではないか。円空仏は何も言わないけれど、穏やかな微笑みが、笑って生きることの素晴らしさを、静かに語りかけてくれているような気がします。

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