ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
昨日(vol.528)からの続きで、2日目の今日、僕が彫った千体仏の千面菩薩像は12体で、下の写真がそれです。
思い起こせば、千面菩薩像を1体彫り上げるのに、最初は30分以上も掛かりました。ですが、練習にと300体ほど彫っているうちに、半分の15分になり、今は7分になりました。時間が短縮されたからといって、それに比例するかように、数多くは彫れません。続けて十数体を彫ると、手が疲れたり、集中力が途切れたりして、思うように彫れず、何より使用している道具が刃物ゆえに、ケガに気を付けねば。恥を忍んで書くと、今年の初めに鑿(ノミ)で左手の人差し指を大ケガして(出血した際には吐き気を催したくらい)、治癒するまでに7週間も掛かったのだ。
像を見ると、手彫りだけあって(下手だということもあって)、体が太っていたり、痩せていたり、頭が大きかったり、小さかったりと、どれも違っており、同じものがふたつとない。しかし、それで良いのだ。この世界に、二度と同じ日がなく、二度と同じ時間がないように。
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