2013年5月3日金曜日

vol.689 浜松市博物館所蔵の木喰仏


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 昨日は僕の楽しい恒例行事であるゴールデンウィークの浜松ツーリングでした。忘れずに先に書いておくと、バイク仲間のO君には毎年の事ながら、「感謝」の一言に尽きます。
 バイク仲間のO君と合流する前に、浜松市博物館にて木喰仏が展示されていることを知り、この機会を逃すまいと、足を運びました。
 下の写真が浜松市博物館の入口です。
 

 僕は木喰仏の微笑みが円空仏のそれと比較すると、ちょっと「こってり」しているような気がして、呼び起こされるものを感じませんでした。しかしながら、浜松市博物館が所蔵する木喰仏は、全身の虫食い痕と衣服などの装飾がシンプルで、自分が感じていたよりも「あっさり」したお姿でした。
 僕が木喰仏を好きになったことは言うまでもなく、こうして僕の木喰仏に対する偏見が払拭されたことから、浜松まで足を運んだ甲斐があったというものです。

 浜松市博物館
 静岡県浜松市中区蜆塚4丁目22−1
 053-456-2208
 開館時間 午前9時~午後5時
 休館日 月曜日・休日の翌日・年末年始
 観覧料 300円

 木喰仏に関して、少し補足しておくと、木喰五行上人自刻坐像は1800(寛政12)年、浜松市北区引佐町奥山の大道庵にて制作されました。現在は浜松市の指定文化財で、昨年のパリで開催された「WARAI」展から帰国して、常設展示室にて凱旋記念展示中です。
 浜松市博物館の学芸員さまをはじめとして、職員の皆さまには、写真撮影等で大変お世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 以下は余談。
 今朝は志賀直哉の随筆「柳宗悦の木喰上人の研究について」を再読しました。
 本題である浜松ツーリングの話題は次回の更新にて。

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