ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
昨日は以前の更新(vol.1492、vol.1502)で書いたセミやトンボを捕まえた場所へ行きました。
あれからさらに季節が進んで、イチョウにはギンナンが実り、それがたくさん落ちていました。
ギンナンを一つ拾い、お手本にして、今日の午前中、下の写真にあるように彫ってみました。
ギンナンなのか、何なのか。はたまたアーモンドに見えなくもない。作品と呼ぶには程遠い出来になりました。
以下は余談。
ギンナンを拾った際、ふと、なぜだか中原中也の「月夜の浜辺」を思い出しました。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向ってそれは抛れず
浪に向ってそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
指先に沁み、心に沁みた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
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