ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
少し前の更新(vol.1554)にて、ミュージシャンの大瀧詠一さんの話題に触れました。それを読んだ人(お名前は伏せさせていただきます)が大瀧詠一さんのアルバム『Best Always』をお貸くださったことから、じっくりと耳を傾けていました。収録されているのは、いずれも名曲ながら、僕が一番好きになったのは「バチェラー・ガール」。
理由は僕自身がバチェラーだから、というのは冗談で、素敵な曲はもちろんのこと、それに重なり合う歌詞にも脱帽です。
お気に入りは「淋しい 雨はこわれたピアノさ 舗道の鍵盤(キー)を叩くよ」のフレーズで、オートバイで走っていると横断歩道の白い部分でスリップして、転倒する危険があることから、要注意。雨の日は濡れていて、滑りやすく、なお危険なのですが、「バチェラー・ガール」を聴くたびに、歌詞にあるような素敵な発想(イメージ)が湧くはずもなくて、ライダーである僕には逆立ちしても書くことができないな、と。
文末になってしまいましたが、CDをお借りした感謝の気持ちをここに記しておきたいと思います(ありがとうございました)。
以下は少し長い余談。
女性と初めてデートらしいデートしたのは、十代の終わり頃で、今ではもうずいぶん前の話になるけれども、その日の天気が雨だったことだけは、はっきりと覚えている。なぜなら、僕は子どもの頃から晴れ男で、入学式や受験といった節目の日や旅行などの外出の際にも、雨に降られたことは、ほとんどなかったから。
僕の中で、雨と恋の記憶は、いつも細い糸で結ばれている。だから、映画などでラブシーンを目にした際に、その場面で雨の降っている光景が映っていたら、どことなく切なくなる。恋に小道具があるとしたら、傘に代わるものはないだろう。もっとも今の時代では、LINEだったりするのだろうけれど、手のひらサイズの画面でやりとり(駆け引き)をしているだけでは、何だか味気ない。
大学生の時、一つ年上の彼女が傘を忘れたふりをして、二人で一つの傘に入り、バス停まで歩いたことがきっかけになり、その後、付き合うようになった。「バチェラー・ガール」を聴いていたら、そんなことをふいに思い出して、とても懐かしい。
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