ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
過日、素敵なグラスサンドアートを目にして、ふと思いついた。砂の代わりに、自らが彫った円空仏をガラス瓶の中に入れたら、どうだろうか。
仏像をガラス瓶の中に詰める、こんな発想は今までにないだろう。罰が当たらないか、あるいは眉を顰(しか)める旧い人がいるかもしれないと、いささか心配しないでもないが、仏像彫刻における現代的な芸術表現ということで、お許しいただければと思います。
前置きはこのくらいにして、下の写真がそれです。
僕の感想としては、こうしたインテリア小物(オブジェ)も、なかなか悪くないと思うのだが、果たして如何に。
使用したガラス瓶は、以前(vol.569)に取り上げたことのある友桝飲料のスワンサイダーで、容量は330ml。瓶の中には約70体の僕が彫った円空仏の模刻である千面菩薩像が入っています(材料はヒノキで、像高は4センチ)。
どうして、いきなりこんなことを思い付いたのかと言えば、僕が尊敬する恩師のK先生の言葉に、「何事も面白がることが大事だ」というのがあって、そうしたことが僕の心の中に、ここ最近無かったような気がした。まずは自らで、自らをひとつ面白がらせてやろうじゃないか、と。あたかも、梶井基次郎の短編小説『檸檬』の主人公のように。
ガラス瓶と模刻といった2つの素材は平凡かもしれないが、その表現は、たとえ稚拙であったとしても、これぞどこにもない、世界にひとつだけの僕のオリジナルである。
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