ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
先週末はいつもお世話になっている円空仏彫刻・木端の会のKさんから、「いい木だよ」と勧められて、古材(廃材)を頂戴した(Kさん、ありがとうございました)。
昨日の午前中はKさんから頂戴した古材(廃材)を使って、千面菩薩像を彫りました。
下の写真がそれで、像の大きさが分かるように僕がいつも使っている鑿を横に並べています。
少し補足すると、上の写真の千面菩薩像は横に並べた鑿で彫り、灰色(グレー)に見える部分は材木として使われていた際の風化した表面で、付着した汚れなどはそのままとしました。
円空仏は顔が命ということで、下の写真は千面菩薩像の顔の表情をモノクロ写真で撮影。
以前の更新(vol.1417)にも書きましたが、仏像はそれを作った(彫った)人に似るとのことで、僕自身の顔にもどこか似ているのかもしれません。
ところで、上の2枚の写真を一見しただけでは誰も気付かないと思いますが、実を言うと、千面菩薩像は曲がった木を使用しています。
下の写真は千面菩薩像を背面から撮影した写真で、像の曲がっているのがよく分かると思います。
本物の千面菩薩像の中にも、こうした曲がった木を使用している像があって、円空さんの技量は本当に凄いな、と。そして、円空さんの技量の凄さというのは、円空さんの精神が凄いのだ、ということが分かってきました。
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