2011年2月28日月曜日

vol.378 芭蕉と円空は同時代の旅人

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 ふと思ったこと。
 人間は支えたり、支えられたりして、生きている。僕はいろんな人に支えられて、生きている。そして、それを感謝している。では、僕は誰を支えているのだろうか。

 芭蕉の俳句について。
 僕も年齢を重ねたからなのか、芭蕉の詠んだ俳句が昔ほど嫌いでなくなってきた。しかしまだ、自分で俳句を作るほど、老け込んではいない。こんな言い草をしたら、俳句を趣味にしている人から(高齢者の方からも)、それは偏見だと怒られそうだ。断っておくと、この場合の老け込んだという意味は、達観した境地ということで、良い意味として使っている。

 先週は前回書いた円空仏の護法神像を彫り進めて、残りは怒髪、顔、手(杖の上の部分)になりました。下の写真がそれで、こうして見ると、顔がのっぺらぼうで、不気味な感じがします。なぜ途中で止めてしまったのかといえば、実はここから先の手順(鑿の入れ方)が思い出せずに困っています。

 以下は余談で、先週末は名鉄百貨店本店へ行き、551蓬莱の豚まん、餃子、焼売を買いました(美味しいものが食べられたことに感謝)。ついでにと言っては変ですが、その足で名駅前チャンスセンターに行き、グリーンジャンボ宝くじを買いました。たった10枚しか買っていないのに、虫が良過ぎますが、もしも宝くじが当たったら、どこか静かな場所へ引越しをしたいですね。

 「東海・旅の足跡」は東海地区で発売されている月刊誌『バイクガイド』に連載中のツーリング・レポートです。ご一読いただき、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

2011年2月22日火曜日

vol.377 梅原猛『歓喜する円空』を再読了

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 先週の出来事から。
 4月からバイクの高速道路料金が上限1000円に決定したというニュースを耳にした(果たして本当に実現されるのだろうか)。もしそうならば、これまでのツーリングよりも、遠くへ足を運ぶことが容易になる。連載中の誌面に幅が出て、読者の皆さんには今まで以上に楽しんで読んでもらえることができて、こんな嬉しいことはない。
 年明けから彫っていた円空仏の護法神像が完成した。これもひとえに「木端の会」の皆さんのご指導のおかげで、心から感謝。メナード美術館の所蔵企画展「昭和の記憶」を見に行く。鬼頭鍋三郎「鼓」(1975)と脇田和「窓に来る鳥」(1973)が印象に残った。2011年最初のGⅠということで、ウインズ名古屋に立ち寄って、ダイヤモンドSとフェブラリーSの馬券を購入(結果は聞かないでください)。

 昨日、梅原猛著『歓喜する円空』(新潮文庫)を再読了した。良くも悪くも、これだけ著名な学者に立派な本を出されてしまえば、円空研究は頂上を極めた感があり、新たな発見でもないかぎり、後に続くのは落穂拾いだけという印象が拭えない。だが、その成果とは別にして、円空仏の微笑みを目にして手を合わせたり、自ら彫ったりする楽しみが残されたと言えよう。それこそが最も大事なことである、と僕は思うのだ。
 今日からまた、新しい円空仏の制作を開始。像高が約30センチの護法神です。

 以下は余談で、毎日嫌なことがあるけれども、火曜の夜は早川亜希さんがMCのUSTREAM「早川荘~あき部屋アリます」を見ながら、チャットに参加していると、あっという間に時間が過ぎてしまう。本当に楽しい番組だ。早川姉さん、スタッフの皆さん、番組が長く続くように、(陰ながら)応援していますよ。

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2011年2月16日水曜日

vol.376 名古屋市中村区 願成寺の円空仏

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 今日は名古屋市中村区にある願成寺へ行って、円空仏に会ってきました。下の写真が願成寺で、昨年の夏に大相撲中村部屋の朝稽古見学で訪れています(詳しくは、こちら から)。


 願成寺には全部で5体の円空仏があり、上の写真は弁財天像と観音菩薩像で、後ろが柿本人麻呂像です。
 本堂で円空仏を拝見していると、隣接して願成寺の経営する保育園があって、そこから園児たちの楽しく遊んでいる声が聞こえてきました。5体の円空仏は、いつも子どもたちの元気な声が聞けて、喜んでいるのではないかと、そんなことを思いました。

 願成寺
 愛知県名古屋市中村区高須賀町24
 052-471-7842
 (円空仏拝観は要予約)

 願成寺のご住職さまには、写真撮影の許可等で、大変お世話になりました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

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2011年2月15日火曜日

vol.375 つれづれなるままに

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 このところ、電線の地中化工事が行われている現場を目にしている。予算は数千万円か、あるいは億単位か、いくらか知らないけれど、そのお金(税金)は今、本当に必要とされている福祉や教育に使ってほしい。

 亡くなられた人が生前に書いたブログが閉鎖されずにいて、それを読んだときに感じたことを書こうとしたのだが、どうしても文章がまとまらなかった。ただひとつ言えることは、人はかくもあっけなく死ぬものなのかと思うと、やりきれない気持ちになった。

 ブログで愚痴をこぼしたら、それを読んで心配してくれたバイク仲間のO君から、励ましのメールが届いた。おかげて、元気になりました。O君、心配をかけて、ゴメンね。そして、ありがとう。

 先月から像高35センチの円空仏(護法神像)を彫っている。上の写真がそれで、何事も不器用だから、下手は承知のうえで、自分が納得(満足)できる仏像を彫りたいと思うのだが、それが難しい。(そのせいで、ここのところ、「木端の会」の親切な皆さんに、ご迷惑をかけてばかりだ。)
 明日は某寺の所有する円空仏を見に行く予定…。

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2011年2月10日木曜日

vol.374 荒子観音寺の円空仏公開案内

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 今日は荒子観音寺の境内で行われている円空仏を彫る教室(「木端の会」)に参加して、会の皆さんたちと楽しい時間を過ごしました。
 今週末の12日(土曜)は荒子観音寺の円空仏公開日です。

 荒子観音寺(円空仏公開)
  名古屋市中川区荒子町宮窓138
  TEL 052-361-1778
  拝観日 毎月第2土曜日
  拝観時間 13 :00~16 :00
  拝観料 500円
  駐車場 無料
 上の写真は昭和47年に荒子観音寺の多宝塔から発見された厨子で、箱の中には円空さんが彫った1020体の千面菩薩が入っていました。箱書きには「南無大悲千面菩薩」と記されています。
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2011年2月9日水曜日

vol.373 北名古屋市 平田寺の円空仏

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 今日は北名古屋市にある平田寺へ行って、円空仏に会ってきました。下の写真が平田寺です。


 上の写真は平田寺の円空仏で、画面左から、薬師像、観音像、天神像の3体です。拝観の際に頂戴したパンフレットには、薬師像と観音像が円空40歳前後の作で、天神像が円空50歳前後の作と記されていました。
 とりわけ天神像は傾きといい、鑿(のみ)跡といい、いかにも円空仏といった感じで、心行くまで拝見させていただきました。

 平田寺
 愛知県北名古屋市九之坪宮前6
 TEL 0568-48-6806
 (円空仏拝観は事前予約)

 平田寺のご住職さまには、写真撮影の許可等で、大変お世話になりました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

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2011年2月5日土曜日

vol.372 可児市 豊蔵資料館所蔵の円空仏

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 今日は岐阜県可児市にある豊蔵資料館へ行き、円空仏に会ってきました。下の写真が豊蔵資料館への入口です。


 上の写真の2体が人間国宝の陶芸家である故荒川豊蔵氏が所有されていた円空仏で、その見事な出来映えに、しばしの間、僕は時間を忘れました。

 豊蔵資料館
 岐阜県可児市久々利大萱353
 TEL 0574-64-1461
 開館日 金・土・日曜日
 開館時間 10 :00~16 :00(4月~10月)
        10 :00~15 :30(11月~3月)

 豊蔵資料館様には、今回の円空仏見学に際して、写真撮影等、特別にご配慮いただき、大変感謝いたしております。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

 写真無断転載禁止のお願い
 円空仏の写真は、財団法人豊蔵資料館の許諾を得て掲載しており、許可なく転載・再配布等をすることが禁止されていますので、くれぐれもご注意ください。

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2011年2月3日木曜日

vol.371 荒子観音寺の節分祭で豆まき

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 今日は節分。いつもお世話になっている荒子観音寺の節分祭へ行きました。本堂内に入り、ご祈祷で名前が呼ばれた後、枡に入った開運と厄除けのお守りを頂戴して、「福は内、鬼は外」と豆まきをしました。僕は厄に該当する年齢ということもあり、これをきっかけに良い方向へ、と願っています。

 上の写真は荒子観音寺の本堂前で、豆まきが行われていました。

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2011年2月2日水曜日

vol.370 月刊バイクガイド3月号 東海・旅の足跡は…

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 5日(土)発売の月刊バイクガイド3月号では、三河湾に降り注ぐ明るい陽光を求めて、蒲郡市と額田郡幸田町を訪れました。

 …海辺の文学記念館へ立ち寄った。かつて多くの文人たちに愛されたという常磐館を今に伝える記念館だ。館内には、セピア色をした昔の風景写真が展示されており、竹島海岸を描いた大正・昭和期の文学作品が紹介されている。それらの展示物を眺めているうちに、僕は地元の人たちが誇りとしていた常磐館の名残を惜しむ気持ちが何となく分かるような気がした。(VOL.314より抜粋。続きは本誌にて)。

 上の写真は明治末期の蒲郡市内にあった病院の建物を復元した海辺の文学記念館です。

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2011年2月1日火曜日

vol.369 HGゼータガンダム クリアカラーバージョン

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 先月末からHGゼータガンダムのクリアカラーバージョンを組み立て中。昨年の11月に名古屋パルコで行われたガンプラエキスポで、足を運べなかったバイク仲間のO君に頼まれて購入した際、自分用にと、もう一つを購入。長らく部屋の押入れの中に仕舞い込んでいたのを、引っ張り出して、ただいま下の写真のような状態(右上半身が完成して、右手にはビームライフル)です。

 クリアカラーのキットを組み立てるのは、これが初めて(厳密には、ミニガンプラでシャア専用ゲルググを組み立てたことがありますが、スケールが違い過ぎます)なので、完成がとても楽しみです。

 以下は余談。
 今年も早や一ヶ月が過ぎた。先月は拙宅の周囲で、嫌なことが続いて、気持ちも暗いほうへと沈みがちになった。夏目漱石が武者小路実篤に宛てた手紙の中に、「気に入らない事、癪に障る事、憤慨すべき事は塵芥の如く沢山あります。それを清める事は人間の力では出来ません」といった文面が記されている。だから、どんな些細なことでもいい。たとえば、美味しいものを食べたり(飲んだり)、家族や友人と楽しく会話したり、見知らぬ人に親切にしたり(されたり)といった小さな幸せを見つけて、その喜びを大事に噛み締めたいと僕は思っているのだ。
 今日は久しぶりに菊池寛の「恩讐の彼方に」を再読しました。

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