ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
人前で彫刻の技を披露すると、当然のことながら、多くの人たちの目に触れるのが、僕の手。ずいぶん前にも同じようなことがあったけれど、自分の手と他人の手を並べて目にする機会があった。そして、自分では何とも思わない、というか、これも僕らしいと密かに思っているのだけれども、他人にはとても驚かれたり、不気味がられることがある。それは僕の手(の甲)や腕に浮き出る血管だ。
下の写真がそれで、僕の手の浮き出た血管を目にしたら、物凄くお年寄りの手に見えるのは、悲しいかな、紛れもない事実。
美容の世界では、「ハンドベイン」と呼ばれているようで、病気ではなくて、手の血管が浮き出る原因は加齢(老化)によるものであるとか。つくづく男として生まれてきて良かったと。
中学生の頃、映画館で見たアニメ「風の谷のナウシカ」で、登場するおじいさんが「わしらの姫様はこの手を好きだと言うてくれる。働き者のきれいな手だと言うてくれましたわい」というセリフの出てくるシーンがあるのだけれど、苦労した僕の手を見て、そう言ってくれる人は誰もいない。
ただし、甥っ子や姪っ子がまだ幼かった頃、僕の手の浮き出た血管を目にして、自分たちの手にはないことから、とても不思議がって、指でつまんだりして、面白がっていたのだ。
僕は「手は人生を語る」と考えている。傷ひとつない手だったり、大きな手だったり、しわくちゃの手だったりと、言うまでもなく、いろんな人がいるように、いろんな手がある。
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