ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
前回の更新(vol.1631)からの続きで、ミレーの「落穂拾い」との関連については、広く知られていることから、改めて書く必要はないだろう。
第三章
九 「あなたはだれですか」と言うと、彼女は答えた、「わたしはあなたのはしためルツです。あなたのすそで、はしためをおおってください。あなたは最も近い親戚です」。
冒頭に出てくる「さばきつかさ」とルツが自分自身を指して「はしため」と表現した2つの言葉は僕自身が文章を書く上で、ほとんど使ったことがない。それだけでも『ルツ記』を読んだ甲斐があった、と言えよう。
母国語で、知らない言葉を覚えて、それを使うことが、いかに大事かということを今の教育は重視しない(英語偏重)。明治時代に翻訳に尽力した先人たちを誇らしいと思う。横文字を使うことが、さも優れているかのような言葉遣いの人を僕は尊敬しない。
ドーデの「最後の授業」(いろんな批判があるのは承知している)や川端康成の「母国語の祈祷」などは、読んで、感動することから、やはり素晴らしい作品だと思う。
話を戻すと、『ルツ記』には、レビラト婚やゴーエールといった僕には馴染みのない事柄も出てくる。しかしながら、幸不幸、ナオミ(姑)とルツ(嫁)の関係、オベデの誕生といった人間味の溢れる内容となっている。
以下は余談。
昨日の午前中は長谷川公茂先生の写真撮影のお手伝いで、楽しい時間を過ごして、大変勉強になりました。
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