ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
第一章
二 伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。
九 先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。
冒頭に「空」という難解な題目が出てきて、僕としては、大いに心を掴まれた。しかし、読み進めるうちに、説教臭いというか、厭世的というか、読んでいて、(信仰に)励まされるけれど、心弾むところが感じられない。と、同時に『伝道の書』は格言がちりばめられていて、どこを選ぶかが難しい。これほど語りにくいのは初めてだ。語りたくても語れないのはなぜか。僕の人生経験が足りないのかもしれないと考えると、その輪の中に入れなくて、寂しい。
第三章
一 天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
二 生るるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
三 殺すに時があり、いやすに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり、
四 泣くに時があり、笑うに時があり、悲しむに時があり、踊るに時があり、
五 石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
六 捜すに時があり、失うに時があり、保つに時があり、捨てるに時があり、
七 裂くに時があり、縫うに時があり、黙るに時があり、語るに時があり
八 愛するに時があり、憎むに時があり、戦うに時があり、和らぐに時がある。
対の関係にあって、とりわけ「悲しむ」が「踊る」となっていたのには、なるほどと感心させられた。
第五章
四 あなたは神に誓いをなすとき、それを果すことを延ばしてはならない。神は愚かな者を喜ばれないからである。あなたの誓ったことを必ず果せ。
五 あなたが誓いをして、それを果さないよりは、むしろ誓いをしないほうがよい。
逆説的というか、だからこそ、誓いを果たさなければならない。そう思えるし、僕はそのようにして、今、生きている(「Stay The Young」)。五を前提として、四を結論とする逆の順序で読めば、言葉の凄みがよく分かる。僕は自分の生き方に対して、背中を叩かれ、力強く励まされた。
『伝道の書』は全部で十二章あることから、半分に分けて、第七章以降は次回の更新で。
以下は余談。
今、午前5時だ。雨上がりの空にいろんな鳥たちのさえずりが響いている。
昨夜の就寝時間は午後11時半で、今朝は午前4時起床。朝食を済ませて、朝刊にざっと目を通した後、これを書いている。
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