ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。
前回の更新(vol.1655)からの続きで、ブルトマン著・杉原助訳『ヨハネの福音書』(日本キリスト教団出版局)を読んだ感想を記したい。
本書には巻頭(3~39ページ)に解説が置かれている。解説は大貫隆氏による執筆で、少し前の更新(vol.1646)で、氏の著作である『聖書の読み方』(岩波新書)を紹介した。
解説では、先行する文献批判的研究やブルトマンの「啓示講話資料」などに触れた内容が読者に親切に紹介されている。また、「非神話化」や「グノーシス(認識)」についても触れられている。
本来ならば、本文ではなく、解説から書くのが正しい順番だったのだろう。
「その結果、仮に読者が福音書のある特定の箇所について、本書がどのような注解を行っているか知りたいというような場合、該当する注解箇所を見つけるまでが一苦労である(本書9ページより抜粋)」。
解説では最後に、訳者である杉原助氏についても触れられていた。そして、本書の巻末には、訳者あとがきが記されている。
ブルトマンの『聖書』に対する釈義が既に古典扱いで、現在では批判や再検討の渦中にあったとしても、その素晴らしさは変わることがない、と僕は感じている。なぜなら、古くても、正しくなくても、これほどまでに(夢中になって)「読ませる」のだから。
引き続き、本書の後半を読み進めたい。しかしながら、前回の更新(vol.1655)でも書いたように「読後は興奮と共に疲労感が尋常じゃない」ことから、少しの間、頭(大脳新皮質)を休ませる必要を感じている。
以下は余談。
時計の針は午前5時を回ったばかりだ。「休ませる」と書いておきながら、そうもいかないところが何とも僕らしい。外は昨日から降り続いていた雨が止んでいる。実際問題として、休みたくても休めないのだ。平安はいずこに。
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