2012年12月29日土曜日

vol.634 清須市 栄寿院の円空仏


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 今日は清須市(旧西春日井郡春日町)にある栄寿院の円空仏に会ってきました。
 下の写真が栄寿院です。


 下の写真が栄寿院の円空仏です(写真は栄寿院から許諾を得て撮影しており、転載・再配布等を固く禁止します)。


 像高は約50センチながら、合掌した堂々たるお姿を前にすると、まるでこちらに向かって、祈りを訴えかけてくるようで、実物よりも大きく目に映るような印象を受けます。これも円空さんのなせる業なのか、と神秘さを感じたのですが、それもそのはずで、長谷川公茂著『東海の円空を歩く』(風媒社)を再読すると、栄寿院の円空仏は巻頭のカラーページにて紹介されており、「本像はとてもすばらしい。力作である」と太鼓判が押されていました。

 栄寿院
 愛知県清須市春日天神110

 拝観のお礼にと、いつものように僕が彫った円空仏の千面菩薩像をお庫裏さまに手渡して、奉納しました。
 栄寿院さまには、暮れの慌ただしい中で、大変お世話になりました。とりわけお庫裏さまには、大変親切にしていただきましたことから、この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

 以下は余談で、僕の円空仏巡拝は今日で年内最後となります。今年も数多くの円空仏を拝観させていただき、関係者の皆さまに大変お世話になりました。御厚情に感謝いたします。

2012年12月27日木曜日

vol.633 長谷川公茂著「円空 微笑みの謎」(ビジュアル選書)新人物往来社

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 今日は以前(先週初め)に約束していたことから、円空学会理事長である長谷川公茂先生のお宅へ足を運んで、長谷川先生の新刊である『円空 微笑みの謎』(新人物往来社)を頂戴しました(長谷川先生には、お忙しい中、いつものように楽しい歓談の機会を与えていただき、ありがとうございました)。
 下の写真が表紙で、毎度のことながら、円空さんに関する書籍には、僕は決まって長谷川先生のサインを頂戴しています。


 なるほど「ビジュアル選書」と銘打つだけあって、長谷川先生が自ら選りすぐりの微笑みをした円空仏をカラー写真で数多く紹介しています。
 本書を読んだ僕の感想は、未読の円空仏ファンのために、しばらくの間、ここに書くことを我慢したい(控えたい)。定価以上の価値がある一冊とだけ記しておきたいと思います。
 同じく円空さんに関する書籍として、今月15日には、早坂暁著『円空の旅 魂の臨床医』(佼成出版社)が出版されており、下の写真が表紙です。


 読後の感想としては、見事なまでの平易な文章に脱帽。さらには、その場に居合わせたと思うほど、まるで見て来たかように書かれており、さすが「夢千代日記」等の原作者だけあって、これぞまさしく一流の脚本家が書いた円空さんの本だと、至極感心させられました。また、本書には長谷川先生が撮影した円空仏の写真が掲載されています。

 上の2つの単行本だけでなく、雑誌では、来年1月17日に発売予定の月刊誌「美術手帖」2月号(美術出版社)と同じく来年1月26日に発売予定の月刊誌「一個人」3月号(KKベストセラーズ)に円空さんの記事が掲載されます。

2012年12月25日火曜日

vol.632 グラスサンドアートと円空仏のコラボアート


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 過日、素敵なグラスサンドアートを目にして、ふと思いついた。砂の代わりに、自らが彫った円空仏をガラス瓶の中に入れたら、どうだろうか。
 仏像をガラス瓶の中に詰める、こんな発想は今までにないだろう。罰が当たらないか、あるいは眉を顰(しか)める旧い人がいるかもしれないと、いささか心配しないでもないが、仏像彫刻における現代的な芸術表現ということで、お許しいただければと思います。
 前置きはこのくらいにして、下の写真がそれです。


 僕の感想としては、こうしたインテリア小物(オブジェ)も、なかなか悪くないと思うのだが、果たして如何に。
 使用したガラス瓶は、以前(vol.569)に取り上げたことのある友桝飲料のスワンサイダーで、容量は330ml。瓶の中には約70体の僕が彫った円空仏の模刻である千面菩薩像が入っています(材料はヒノキで、像高は4センチ)。
 どうして、いきなりこんなことを思い付いたのかと言えば、僕が尊敬する恩師のK先生の言葉に、「何事も面白がることが大事だ」というのがあって、そうしたことが僕の心の中に、ここ最近無かったような気がした。まずは自らで、自らをひとつ面白がらせてやろうじゃないか、と。あたかも、梶井基次郎の短編小説『檸檬』の主人公のように。
 ガラス瓶と模刻といった2つの素材は平凡かもしれないが、その表現は、たとえ稚拙であったとしても、これぞどこにもない、世界にひとつだけの僕のオリジナルである。

2012年12月22日土曜日

vol.631 有馬記念にてギャンブルは卒業

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 久しぶりに競馬の話題を。
 今日行われた中山大障害は出走した全馬が無事に完走。約4分半過ぎのレースに酔いしれました。
 前回の更新にも書きましたが、むなしく馬齢を重ねた僕は43歳になりました。今年は円空彫りに精進して、千体仏を3回彫ったり、第53回の市民美術展で受賞したりと、「3」という数字に関係が深かったことから、明日の有馬記念は馬番が3番で3歳牡馬のスカイディグニティを応援したい。
 思い起こせば、競馬歴はかれこれ16年になる。まだ浅い(短い)と言われるかもしれないが、その間に京都、阪神、中京、中山の競馬場へ行き、梅田、難波、京都、名古屋、後楽園のウインズ(場外馬券場)へ行った。施設では、関西広報コーナーとプラザエクウス梅田、Gate.J(心斎橋)、栗東トレーニング・センターの調教見学にも足を運んだ。地方競馬は園田、名古屋、笠松、大井、金沢へと足を運んだ。園田と笠松には、良い思い出がある。
 肝心の収支は無論、マイナスである。タイキシャトルやアメリカンボスで儲けさせてもらった。サイレンススズカも忘れ難い。他にも、さほど活躍しなかったにせよ、シーセモアやシルククラージュといったゆかりのある競走馬がいるのだが、馬名を列挙していたら、きりがないので、心の中にしまっておく。
 騎手では、橋本美純さんとケント・デザーモさんを応援していた。
 競馬に関して、とりわけ嬉しく、懐かしいのが、5年前(07年)の秋に、乗馬を教わり、ゼッケンを頂戴して、取材をさせていただいたことだ。僕の数少ない自慢のひとつで、自らまたがったことのある誘導馬のゼッケン(下の写真がそれ)を今も部屋に飾っている。


 これまで本当に楽しませてもらった。ハズレた馬券代金は正直、安いものだ。一昨年から応援したい競走馬が少なくなったことで、競馬に対する興味も薄れてきて、最近は以前ほど馬券の勝負をせず、観戦するだけに。
 ちなみに、今年は荒川峡特別(テーオーゼウス・ハズレ)、日本ダービー(ディープブリランテ、トーセンホマレボシ・的中)、安田記念(スマイルジャック・ハズレ)、新馬戦(アンスーリール・ハズレ)、2歳未勝利戦(アンスーリール・的中)、関屋記念(スマイルジャック・ハズレ)の計6回だった。
 そろそろギャンブルは卒業かな、と思う。

 (追記 残念ながら、最後の馬券はハズレましたが、強豪揃いの中で、結果は人気以上の5着と大健闘でした。)

2012年12月15日土曜日

vol.630 迦楼羅(烏天狗)像の千体仏が完成しました


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 「寒さが厳しくなり、年の暮れも少しずつ近付いてきて、おまけに衆院選で騒がしい」と、そんな世捨て人のようなせりふのひとつでも、思わずつぶやいてみたくなる今日この頃。

 千体仏に挑戦するのは、今回が3度目ですが、学生の頃に経験した登山にどことなく似ており、もうすぐ登頂という8、9合目が最も苦しくて、完成した瞬間には、「やりきった」という達成感で心が満たされました。11月11日から彫り始めて(vol.618)、1日に最多の80体を彫ったときは、さすがに手(指や腕)が痛くなりました。この数日間は死に物狂いの一歩手前といった感じで、一気呵成に彫り進めて、とうとう34日目の昨日、無事に彫り終えました。


 千体仏の材料は大半がヒノキですが、その他にもマキやマホガニーなど、自宅の庭から採ったサカキやクスノキも使用しています。
 迦楼羅(烏天狗)像の背面には、黒色の「荒子観音・円空作・迦楼羅・模刻」と朱色の「永浴仏恩(ほとけさまの恩恵を末永く身に受けられるように)」の2つのハンコを捺しています。ハンコを捺す際には、「南無阿弥陀仏」と唱えています。
 最後に忘れずに記しておくと、円空彫り際して、いつもご指導いただいている「円空仏彫刻・木端の会」の山口様をはじめとして、メンバー諸氏に深謝いたします。また、材料に使用したマホガニーは山口様から頂戴しました(ありがとうございます)。
 こうして書いている今朝は、完成したことで安堵したせいか、どっと疲れが出たように感じています。

 以下は余談で、このブログ(Blogger)に移行してから、今回が500回目の更新になります。何か記念になるような話題が更新できればと、密かに思っていましたが、幸いなことにそれにふさわしい話題となり、これで43歳の誕生日にどうにか花を添えることが出来ました。甥っ子と姪っ子からは、ハートやバラ、ケーキ、スマイルの絵文字が入ったお祝いの嬉しいメールが届きました。

2012年12月6日木曜日

vol.629 村上清治監督の映画「円空 今に生きる」


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 あさって8日(土曜)は荒子観音寺の円空仏拝観日です。

 荒子観音寺(円空仏公開)
  名古屋市中川区荒子町宮窓138
  TEL 052-361-1778
  拝観日 毎月第2土曜日
  拝観時間 13:00~16:00
  拝観料 500円
  駐車場 無料
  (公共交通機関を利用される場合は、あおなみ線「荒子」駅下車、徒歩7分)

 円空仏の拝観日に併せて、荒子観音寺の境内では、「円空仏彫刻・木端の会」による円空彫りの体験教室(見学自由・無料)が開かれています。

 下のYouTube動画は、村上清治監督のドキュメンタリー作品で、「円空 今に生きる」です。
 「円空 今に生きる」には、いつもお世話になっている円空学会理事長の長谷川公茂先生や荒子観音寺の日置教康ご住職様、円空彫りのご指導をいただいている山口進一様が撮影に協力されています。



2012年12月5日水曜日

vol.628 551蓬莱の豚まん、焼売、餃子の購入

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 今日は栄にある松坂屋名古屋店へ行き、僕の大好物のひとつである551蓬莱の豚まん、焼売、餃子を購入しました。
 下の写真が今日購入した焼売と餃子です。


 以前の更新(vol.607)には書きませんでしたが、前回(10月中旬)の購入時に販売員のお嬢さんから、「12月に松坂屋に来ます」と親切に教えていただいていました。
 ということで、551蓬莱が大好物の僕としては、足を運ばないわけには行きません。
 振り返ってみれば、2月22日、4月18日、7月11日、9月26日、10月19日、そして今日の12月5日と、今年は551蓬莱を買いに各所へ計6回も足を運んでおり、どれだけ食いしん坊なのかと、自分でも呆れています(体重も増えて、53キロになりました。ちなみに僕の身長は178センチです)。
 恥ずかしい話ですが、ようやくこの年齢(42歳)になって、美味しいものを食べて、元気を出すことの大切さを知りました。

 以下は余談。
 僕は独身だから、そう感じるのかもしれないが、結婚した親戚や友人知人を観察していると、夫婦というものは、かくも似てくるものかと、呆れるというか、感心させられる。これをひっくり返して言えば、似てない夫婦は、偕老同穴とはならない運命にあるのだろう。念の為に補足しておくと、この場合の偕老同穴は、共に老い、同じ墓穴に葬られる『詩経』を由来とする、仲の良い夫婦関係がいつまでも変わらないこと、といった良い意味で使っている。

2012年12月1日土曜日

vol.627 バイクの定期点検


 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 先月末はバイクの定期点検でした。


 上の画像が詳細で、費用はチェーンの交換等により、2万円でした。
 ただいまの走行距離は26465キロで、この後(年内には)、2~300キロほど走行したら、チェーンの初期伸びの調整等で、再びバイクショップへ行かなければなりません。
 2代目の相棒とは、これで5年半が過ぎました。