2017年3月30日木曜日

vol.1433 国立科学博物館の常設展示 地球館と日本館

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 前回の更新(vol.1432)からの続きで、上野にある国立科学博物館へ行き、大英自然史博物館展を見た後、続けて地球館と日本館の常設展示を見てきました(以下に掲載の写真は許可を得て撮影しており、転載・再配布等を固く禁止します)。
 

 はじめに日本館の地下1階にあるシアター360へ向かいました。
 2005年に開催された「愛・地球博」へ足を運びましたが、長久手日本館にあったシアター360は混雑で断念したことから、ようやく果たせました。
 大英自然史博物館展の特別展示室がある地球館へ戻ると、地下3階から順に上へ向かい、地上3階までのルートで見学。
 下の写真は地球館での展示です。
 





 次に日本館へ移動して、地下1階の多目的室で行われていた企画展「理化学研究所百年」を見学。
 

 下の写真は日本館の展示で、アンモナイトの化石などは実物に触れることができます。
 



 国立科学博物館へ足を運んだら、僕には見てみたい展示がありました。それは忠犬ハチ公と月の石です。
 下の写真は画面上が南極で生き延びたジロの剥製で、画面下が忠犬ハチ公の剥製です。
 

 渋谷駅前にある銅像は何度も目にしていましたが、本来の姿を目にすることができました。
 下の写真は月の石の展示です。
 

 国立科学博物館の展示内容は実に素晴らしくて、冷たい雨の降る中、足を運んだ甲斐がありました。

2017年3月29日水曜日

vol.1432 国立科学博物館の大英自然史博物館展

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 一昨日は東京へ行き、午前中は上野にある国立科学博物館で開催中の大英自然史博物館展を見てきました(以下に掲載の写真は許可を得て撮影しており、転載・再配布等を固く禁止します)。
 

 下の写真は大英自然史博物館展の展示品で、ダーウィン著『種の起源』の直筆原稿とイグアノドンの骨盤と歯の化石です。
 


 イグアノドンの骨盤と歯の化石については、写真右下の解説にもあるように「『恐竜』というグループ名を与えた」ことによって、この化石から恐竜の研究が始まりました。
 大英自然史博物館展のチラシには、副題に「標本がつむぐ、さまざまな物語」とあり、キャッチコピーとして、「(ロンドン標本)始祖鳥、初来日。」とあります。
 下の写真がそれで、恐竜と鳥類のつながりを示す最古の鳥類化石です。
 


 上の写真は解説パネルで、始祖鳥は10個体ほどの標本が発見されていますが、脳と三半規管の形が復元できるのはロンドン標本のみ。
 下の写真は愛媛県西条市の市之川鉱山から産した輝安鉱の標本で、日本発の世界的な鉱物標本です。
 

 下の写真は絶滅したニホンアシカの標本です。
 

 輝安鉱とニホンアシカの2つの標本は時を経て、イギリスから日本へと戻ってきたことになります。
 ざっといくつかを取り上げましたが、他にもモアやドードーといった絶滅鳥類、悲劇の南極探検隊として知られるスコット隊の紹介など、見どころがたくさんあることから、入場整理券を配布するほどの大人気となっていて、混雑もやむなしといったところでしょうか。
 下の写真は会場内特設ショップで陳列されていた缶入りのチョコクランチです。
 

 続けて国立科学博物館の常設展示を見学しましたが、別の話題となることから、次回の更新で。

 以下は余談。
 先週末の大相撲春場所は稀勢の里関の活躍に興奮させられました。新横綱、優勝、おめでとうございます。

 追記
 特別展のご担当者様には、写真撮影等で、大変親切にしていただきました。この場を借りて、深くお礼申し上げます。

2017年3月22日水曜日

vol.1431 円空彫り作品 観音像など

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 今日の午前中は円空彫りで、下の写真にあるように観音像などを彫りました。
 

 人に差し上げるため、像高は10センチ前後で、1つの像を彫るのに、早くて12分、遅くて15分も掛かることから、もっと数を彫って、10分以内で彫れるようにしなければなりません。
 この数年来、年明けから春先までに円空彫りの作品を仕上げるといった行動パターンが続いており、先月から頻繁に更新していた円空彫りの記事も、そろそろ今週末で終わり。
 今年に入ってからは、限られた時間の中で、大小合わせて、少なくとも60体以上(おそらく70~80体)を彫りましたが、像を彫った際、夥しい量の木屑が出て、そのつど掃除が大変だったことからも、ようやく解放されます。

 以下は余談。
 昨日の午後は長谷川公茂先生と楽しい円空談義で、幸せな時間を過ごしました。

2017年3月20日月曜日

vol.1430 円空彫りの薬師如来像とテレビ愛知「日曜なもんで」

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 今日の午前中は薬師如来像を彫りました。
 下のモノクロ写真がそれで、像の大きさが分かるように僕がいつも使っている鑿を横に並べています。
 

 薬師如来像は正面から見ると気付きませんが、横から見ると、本物の円空仏と同様に薄く出来ています。
 下のモノクロ写真がそれで、正確に記すと、最も厚い部分で、1センチ6ミリです
 

 円空彫りに適した材料が限られることから、今夕は午前中に彫った薬師如来像を再利用して、再度、薬師如来像を彫りました。
 下のモノクロ写真がそれで、一回り小さな像になりましたが、こうして何度も彫って、練習します。
 

 僕は自分で彫った像は手元に置かず、大半は人に差し上げたり、お寺に奉納しており、薬師如来像はこれまでに千面菩薩像、迦楼羅像、護法神像の次にたくさん彫っている像で、今までに100体以上を彫って、某寺へ奉納しました。

 以下は余談。
 昨日の午前中は端材を用いて、下の写真にあるようなミニチュア像をいくつも彫った後、いつもお世話になっている中観音堂と関市洞戸円空記念館のお2人が出演されるということで、テレビ愛知「日曜なもんで」の「旅してみた」のコーナーを視聴しました。
 

2017年3月17日金曜日

vol.1429 円空彫り 千面菩薩像と善女龍王像

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 一昨日の午前中と昨日の午前中は円空彫りで、四角材を2つに割って、千面菩薩像と善女龍王像を彫りました。と言っても、時間切れになってしまい、善女龍王像の頭部をまだ彫り残していますが。
 下の写真がそれで、像の大きさが分かるように僕がいつも使っている鑿を横に並べています。
 

 同じ木から作っているので、千面菩薩像と善女龍王像は背面がぴったりと合います。
 補足すると、2体の像の色が微妙に違って見える理由は千面菩薩像が樹皮側(木表)で、善女龍王像が木心側(木裏)だからです。
 いつも書いていることですが、円空仏は顔が命ということで、下の写真は千面菩薩像の顔がよく分かるようにモノクロ写真で撮影。
 

 下の写真は善女龍王像の顔をモノクロ写真で撮影。
 

 僕の場合、円空彫りに関して、実際に彫っている時間は早彫りゆえにわずかで、むしろ刃物を入れる向きや角度といった正しい彫り方(円空さんと同じ彫り方)を見極めたりするのに倍以上の時間を要します。
 今朝は残っていた善女龍王像の頭部を彫りました。
 下の写真は善女龍王像のもう一つの顔である龍の顔をモノクロ写真で撮影。
 

 善女龍王像を彫っている際、学生時代に京都で暮らしていたことから、神泉苑を懐かしく思い出しました。

 以下は余談。
 今日の午後は長谷川公茂先生が講師を務める一宮円空会の社会科見学に参加しました。

2017年3月15日水曜日

vol.1428 地域映像「歴史と文化の町・荒子」 椙山女学園大学

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 昨年秋に名古屋市中川区の荒子地区で行われた動画撮影のお手伝いをしました(vol.1343)。その後、制作された地域映像「歴史と文化の町・荒子」 が完成して、先月下旬からYouTubeにアップされています。

 椙山女学園大学の栃窪研究室が制作した地域紹介映像 前田利家のふるさと「歴史と文化の町・荒子」(名古屋・中川区)で、詳細については椙山女学園大学のホームページ内にある活動・研究報告をご参照ください。

2017年3月14日火曜日

vol.1427 新規配布の小水力発電カード 稲橋と羽布ダム

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 先月中旬、「小水力発電カードに新しい仲間が加わりました」とのことで、新規配布されている2種類の小水力発電カードをゲットすべく、昨日はそれぞれの配布場所へ行きました。
 はじめに豊田市稲武町へ向かい、豊田市役所稲武支所にて、稲橋の小水力発電カードをゲットした後、応対していただいた親切な職員さんにお聞きして、小水力発電施設へ足を運びました。
 下の写真がそれで、水車が勢いよく回っているのを目にしました。
 

 発電した電力は公園内にあるトイレの照明などに利用されているとのこと。
 次に同市内を走り、羽布町へ行き、羽布ダム管理所にて、羽布ダムのダムカードと小水力発電カードをゲット。
 下の写真がゲットした稲橋と羽布ダムの小水力発電カードです。
 

 小水力発電カードはダムカードのような人気(需要)はないけれども、稲橋と羽布ダムの小水力発電カードに限っては、配布枚数が思ったよりもずっと少ないことを知りました。僕はこれまでに作成された8種類の小水力発電カードをゲットしていることもあって、やはり全部集めておきたいな、と。
 下の写真は僕が余分に持っている小水力発電カードで、全国消防カード文化遺産カード(新潟県内)とのトレード(交換)を希望しています。
 

 「トレード(交換)してもいいよ」という方がいらっしゃれば、コメント欄にてお知らせください。

 以下は余談。
 今日の午後は長谷川公茂先生が講師を務める一宮円空会に出席しました。

2017年3月13日月曜日

vol.1426 古材(廃材)を再利用した仏像

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 先週末はいつもお世話になっている円空仏彫刻・木端の会のKさんから、「いい木だよ」と勧められて、古材(廃材)を頂戴した(Kさん、ありがとうございました)。
 昨日の午前中はKさんから頂戴した古材(廃材)を使って、千面菩薩像を彫りました。
 下の写真がそれで、像の大きさが分かるように僕がいつも使っている鑿を横に並べています。
 

 少し補足すると、上の写真の千面菩薩像は横に並べた鑿で彫り、灰色(グレー)に見える部分は材木として使われていた際の風化した表面で、付着した汚れなどはそのままとしました。
 円空仏は顔が命ということで、下の写真は千面菩薩像の顔の表情をモノクロ写真で撮影。
 

 以前の更新(vol.1417)にも書きましたが、仏像はそれを作った(彫った)人に似るとのことで、僕自身の顔にもどこか似ているのかもしれません。
 ところで、上の2枚の写真を一見しただけでは誰も気付かないと思いますが、実を言うと、千面菩薩像は曲がった木を使用しています。
 下の写真は千面菩薩像を背面から撮影した写真で、像の曲がっているのがよく分かると思います。
 

 本物の千面菩薩像の中にも、こうした曲がった木を使用している像があって、円空さんの技量は本当に凄いな、と。そして、円空さんの技量の凄さというのは、円空さんの精神が凄いのだ、ということが分かってきました。

2017年3月11日土曜日

vol.1425 荒子公園の梅苑とBS-TBS「にっぽん!歴史鑑定」円空

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 今日は名古屋市中川区にある荒子公園と荒子観音寺へ行きました。
 はじめに荒子公園へ向かい、下の写真にあるように公園内にある梅苑で、ほのかに香る梅の花を目にしました。
 

 次に荒子観音寺へ行き、いつもお世話になっている「円空仏彫刻・木端の会」のメンバーと共にBS-TBS「にっぽん!歴史鑑定」の撮影のお手伝いをしました。
 下の写真が撮影の様子です(写真は許諾を得て撮影しており、転載・再配布等を固く禁止します)。
 


 制作スタッフ様からは撮影の合間に、これまでに撮影で訪れた際のエピソードを楽しく聞かせていただきました。

 番組名 「にっぽん!歴史鑑定」 円空 微笑する仏像の謎(仮)
 放送局 BS-TBS
 放送日時 3月27日(月)22時00分~22時54分
 番組内容 全国を行脚して仏像を作り続けた円空の生涯と仏像に秘められた思いを紹介する

 文末になってしまいましたが、貴重な機会を与えていただいた荒子観音寺のご住職様と「円空仏彫刻・木端の会」のメンバー、並びに番組制作スタッフの皆様に、この場を借りて、お礼申し上げます。

2017年3月10日金曜日

vol.1424 円空彫りの練習

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 合掌姿の聖観音像はミニチュアを作って、人に差し上げる新たな像の一つに加えることに。
 これまでにも千面菩薩像を始めとして、迦楼羅像、観音菩薩坐像、護法神像(僕のオリジナル)、薬師如来像(僕のオリジナル)などを彫って、お世話になった人へ差し上げたり、いくつものお寺に奉納していました。
 2年ほど前に今は亡き師匠のYさんと「新しい像の開発を」といった話題になり、ずっとそのままにしていたのですが、遅まきながら、ようやく光明が差して来ました。
 以前の更新(vol.1420)で書いた合掌姿の聖観音像のミニチュア(約7センチ)を彫った際、最初は約30分以上も掛かりました。
 今週中、端材を使い、とにかく数をたくさん彫りました。
 腕を上げる方法は、これしかなく、遠回りのように見えて、一番の近道。
 ということで、現在は約半分の時間で彫れるようになり、下の写真にあるようにどうにか形になりつつあります。
 

 造形はシンプルに見えますが、実際に彫ってみると、なかなか手強くて、簡単に彫れません。また、合掌姿ゆえに、正面からと横からの姿が大きく異なるのも特徴的です。
 後から気が付いたのですが、合掌姿の像(韋駄天像や善財童子像など)は誕生仏や歓喜天像などと同様、全般的に模刻で彫った作品を目にする機会が少ないように思います。

2017年3月7日火曜日

vol.1423 円空彫り作品の自己解説

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 以前の更新(vol.1415、vol.1417、vol.1419)で取り上げたことから、合掌姿の聖観音像の話題はもう終えたつもりでしたが、僕と同じように円空彫りをする人たちの参考になるかもしれないと思い、最後まで書いておきたいと思います。
 下の写真が先日、完成した聖観音像で、例によって、像容や輪郭がよく分かるようにモノクロ写真としました。
 

 像の解説を記すと、材料はケヤキで、像高が約42センチ。体は鉈で断ち割ったままで、随所に鑿跡を残しました。頭部に化仏を表し、合掌した両手を高く前へと上げた姿で、総じて円空仏らしい造形となったように思います。

 以下は余談。
 今日の午後は某所を走っていたら、みぞれと言うか雪に降られて、濡れました。天気予報では2月並みの寒さになるとのことでしたが、まさか雪まで降るなんて、聞いていないよ、と。

2017年3月5日日曜日

vol.1422 円空彫り アマチュアとプロの違い

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 昨夕と今朝は千面菩薩像を彫りました。
 下の写真は同じ千面菩薩像で、モノクロ写真にすれば、2体の違いがよく分かると思います。
 

 画面右の像(額の形が逆三角形)はアマチュアの僕が彫り、画面左の像(額の形が菱形)は一流のプロ(彫師)が彫った千面菩薩像です。
 両者(僕と彫師)を比較すれば、腕前や年季もさることながら、それ以前に材料となる木材も使っている道具も天と地ほどの差があることから、像の出来映えが違うのは当然のこと。せめても千面菩薩像の優しく微笑んだお顔だけは見劣りしないようにと心がけて彫りました。

 以下は余談。
 今日は航空自衛隊の小牧基地オープンベース2017を見学する予定でしたが、小牧市内をポタリングしていると、下の写真にあるように自衛隊のヘリコプターが頭上を飛んで行くのを何度も目にして、騒音が嫌になったことから、足を運ぶのを止めました。
 

2017年3月4日土曜日

vol.1421 円空彫りとスーちゃん祭り

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 昨日は以前の更新(vol.1415)で書いた聖観音像を削った際に出た木っ端を使い、下の写真にあるように薬師如来像などを彫りました。
 

 木っ端がたくさんあることから、昨日と同様、今朝も下の写真にあるように千面菩薩像を彫りました。
 

 実際のところ、彫っているのは1時間もないことから、普通の生活で、テレビ番組を見て過ごすのと、何ら変わりません。

 以下は余談。
 今日と明日の2日間はスガキヤ半額キャンペーンのスーちゃん祭りということで、昼食にスガキヤのラーメンを食べました。
 

2017年3月2日木曜日

vol.1420 円空彫り 月光菩薩像

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 昨夕は下の写真にあるように合掌姿の聖観音像のミニチュア(約7センチ)を彫りました。
 

 前回の更新(vol.1419)で書いていた合掌姿の聖観音像が一応、完成したことから、少し先のことになりますが、材料を入手次第、次に彫る予定の像を月光菩薩像としました。
 今日は下の写真にあるように月光菩薩像のミニチュア(約7センチ)を彫りました。