2012年1月30日月曜日

vol.506 続 円空仏の神像を彫る

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 円空仏の神像を彫りました。
 下の写真がそれで、上半身のアップとなっており、像高は24センチです。
  思い起こせば、昨年9月から彫り始めて、1体目はどうしても気に入らず、2体目を彫り出して、途中に2度の大きな中断があり、ようやく完成に漕ぎ着けました。
 それにしても、長かったというか、以前(vol.456)にも書いたように、僕は何事につけても、不器用なんだな、と思います。そんな僕ではあるけれども、肝心なのは、自分が彫った円空仏の出来不出来ではなくて、彫ることで円空さんのような素晴らしい人に少しでも近付きたいと思う、その志が大事なのだ、ということ。
 今日の完成までには、いつもながら、「木端の会」の皆さんに、なかでもYさんには、大変お世話になりました。この場を借りて、深くお礼申し上げます。

 以下は余談で、日々いろいろと思うところがあり、その大半は人としての悩みや苦しみだったりしますが、自分の力では解決できず、近年になって、これが人生なのかと、寂しく、悔しく思うときが、多々あります。生きるとは、多分、そういうことなのでしょう。中途半端な年齢が、そう考えさせるのかも知れず、だとしたら、すべては自分(の心掛け)次第。人生は一度きり。「地上の生活はそのために与えられたのであり、それとともに時間と期限も与えられた(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』)」と語るゾシマ長老の言葉が今の僕の胸に響きます。

2012年1月24日火曜日

vol.505 素組みのMG量産型ザクver2.0 その2

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 数日前から組み立て中のMG量産型ザクver2.0ですが、現在は下の写真のようになっており、武器等の全パーツを含めると、そろそろ半分の折り返し地点といったところでしょうか。  ここまでの印象として、以前組み立てたシャア専用ザクver2.0よりも、なぜか格好良く見えるのは、素組みの成型色の加減なのか、はたまた僕が量産型機を愛するようになったからなのか。僕の中で、はっきりとした理由は、今のところ不明ですが、とにもかくにもガンプラを楽しく組み立てられるようになったことは幸せです。
 子どもの頃にはよく分からなかったのですが、少しばかり馬齢を重ねたことにより、僕の中で量産型ザクといえば、ククルス・ドアンの操る量産型ザクが、いちばん格好良く見えるようになりました。

 以下は余談で、奮闘努力して、いつもそうなるとは限らないが、その結果が報われたときの喜びは、計り知れないものがある。それを忘れないようにして、いや忘れずにいるからこそ、僕は努力し続けることができるのだ。
 何もことさら難しく考える必要はない。いつものバイクの運転と同じで、前を向いて進めば、やがて景色は目の前に広がってくる。
 ずっと前から、敬愛する彫刻家が語りかけてくれているではないか。「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」と。

2012年1月23日月曜日

vol.504 一宮市 画廊喫茶 隆 円空仏写真展

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 今日は一宮市にある画廊・喫茶の「隆」へ足を運びました。
 下の写真が画廊・喫茶「隆」で、現在、長谷川公茂著「東海の円空を歩く」の出版を記念して、円空仏写真展が行われています。
 
  円空仏写真展(長谷川公茂著「東海の円空を歩く」出版記念)
  場所 一宮市時之島月光寺42-1 画廊・喫茶「隆」
  日時 2012年1月16日~30日 10:00~18:00
 
 円空学会理事長である長谷川先生には、マンツーマンで約2時間、貴重なお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。その後も昼食をご一緒させていただき、とっても嬉しい経験でした(先生には、この場を借りて、深くお礼申し上げます)。
 僕は長谷川先生の教えを通じて、ますます円空さんが好きになりました。

2012年1月22日日曜日

vol.503 MG量産型ザクver2.0と大相撲一月場所

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 たとえば壁にぶち当たったときなどは、基本に立ち返るのが、最善の方策であることは、言うまでもないことだ。何事も基本が肝心である、ということで、モビルスーツの基本はザクであろう。ひょんなことがきっかけで、08年の春先から、再び組み立て始めるようになったガンプラであるが、今回奇しくも同じMGザクver2.0である。MGシャア専用ザクver2.0を組み立てた当時から、まもなく4年の歳月が経とうとしている。時間というやつには、いつも驚かされてばかりだ。
 MG量産型ザクver2.0は昨年の11月中旬、近所にあるスーパーの改装セールにて、叩き売り(定価の6割引)されていたのを偶然目にして、いつか組み立てようと購入したものだ。思い起こせば、久しくMGキットを組み立てていない(09年12月末から)。振り返ってみると、悲しいかな、思い当たるふしがあり、それだけ心に余裕のない状態が続いていたことの証(あかし)であろう。
 下の写真は昨日組み立てたMG量産型ザクver2.0の頭部です。
  話題は変わって、大相撲の感想ですが、一月場所の土俵は、とりわけ贔屓にしている力士さん達の成績が芳しくなかったということもあり、僕の中で今ひとつ盛り上がりに欠けました。十三日目と十四日目の上位陣の取組も見ていて、拍子抜けするような相撲内容に感じたのは、きっと僕だけではないはず。
 「終わりよければすべてよし」ということで、大相撲を盛り上げるためにも、把瑠都関には今日の千秋楽で横綱を倒して、ぜひとも全勝優勝を果たして欲しいです。少し気が早いかもしれませんが、先にも書いたとおり、来場所の番付が気掛かりです。
 (同日追記 懸念というか、覚悟していたのですが、ずっと応援し続けていた栃乃洋関が、残念ながら、やはり引退とのことで、本当にお疲れさまでした。)

2012年1月15日日曜日

vol.502 2012年度 尾張四観音の節分恵方

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 2012年度の尾張四観音の節分祭の恵方は北北西となっており、甚目寺観音がそれに相当します。
 昨年は恵方ではありませんでしたが、僕は後厄に該当する年齢ということもあって、いつもお世話になっている荒子観音寺で、豆まきをしました(vol.371)。
 豆まきの際に授かった開運と厄除けのお札(お守り)は、部屋に神棚を自作して、僕が彫った円空仏の大黒天像と共に祀っています。
 参考までに、昨年のちょうど今頃、ウィキペディアに僕が書き込んだ尾張四観音の恵方について、再掲すると、「尾張四観音の節分の恵方は、笠寺観音(1)、龍泉寺(2)、荒子観音寺(3)、笠寺観音(4)、甚目寺観音(5)の順番に、5年で一巡するようになっている」とあり、来年の2013年は笠寺観音ということになります。
  上の写真は昨日撮影した荒子観音寺の山門で、節分祭の案内が掲げられていました。ちなみに山門の内部には、円空作の仁王像が安置されています。
 2月3日はお天気がよければ、今年も荒子観音寺へ足を運びたいと思っています。

2012年1月12日木曜日

vol.501 荒子観音寺にある石柱の道標

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 あさっての14日(土曜)は荒子観音寺の円空仏拝観日です。

 荒子観音寺(円空仏公開)
  名古屋市中川区荒子町宮窓138
  TEL 052-361-1778
  拝観日 毎月第2土曜日
  拝観時間 13:00~16:00
  拝観料 500円
  駐車場 無料
  (公共交通機関を利用される場合は、あおなみ線「荒子」駅下車、徒歩7分)

 円空仏の拝観日に併せて、荒子観音寺の境内では、「円空仏彫刻・木端の会」による円空彫りの体験教室(見学自由・無料)が開かれています。

 下の写真は荒子観音寺の境内にある石柱の古い道標で、かつては近鉄旧八田駅前にあったとのこと。
 
 以下は余談で、何でもいいが、ひとつのことを長く続けていると、僕は司馬遼太郎の言葉をいつも思い出す。その言葉というのは、乾電池を入れ替えることになぞらえている。同じことが長く続くと、いつのまにか、本来持っていた輝きが失われてしまうことから、そうした場合には「乾電池を入れ替える必要がある」と表現しているのだ。
 このブログ「東海・旅の足跡2」も、前回のブログ「東海・旅の足跡」と併せて、約3年の歳月が経つことから、そろそろ新しい乾電池と入れ替える必要があるのかもしれない。その結果、徐々に形を変えながらでも、何かしら意義のあるものとして、長く続けて行ければと思う。

2012年1月9日月曜日

vol.500 バイクタイム東海 2012 vol.4

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 「バイクタイム東海」2月号が発売中。
 特集記事は、知多半島のツーリングスポットが紹介されています。
 下の写真は「バイクタイム東海」2月号の表紙です。
  以下は余談。
 記念すべき500回目のブログ更新となりました。
 いつもお読みいただいている皆さまに改めて感謝いたします。
 これからも「東海・旅の足跡」をご愛読いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

2012年1月7日土曜日

vol.499 国を憂いても(青年時代の日記から)

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 今日も予算を使い切るためとしか思えない道路工事が行われているのを目にした。政府・与党では、消費税の増税が検討されている。税金で苦しんでいる人たちが大勢いる中で、今、必要とされていることは、道路工事などの公共事業ではない(この問題については、以前にも vol.151等で書いた)。いったい、いつになったら、この国の偉い人たちは気が付くのだろうか。
 僕のような一市民が未来を案じ、国を憂いても、土建業界などの利権が絡んだ団体や個人から、一笑され、疎んじられるだけであろう。なるほど国家というものは、こうして衰退していき、やがては滅んでいくのだろう。嘆いていても、何も始まらない。そう悟ったとき、せめても僕はこの目で、この国の行く末を、しかと見届けてやろうと思った。この国をダメにした政治家たちの顔を、言動を、決して忘れはしない。
 円空さんは人々の幸せを願い、国家安泰を願って、仏像を彫った。僕には到底そんな力はないが、円空さんをお手本として、同じように仏像を彫りながら、人生を生きていくしかない。
 僕は20代の後半に、社会的弱者を救済する慈善活動に従事していた。当時、そうした活動に対して、世間の目は冷ややかで、風当たりも強かった(今もそうかもしれない)。現在は一線を退いている。正直言うと、精神的・肉体的に続かなくなったからだ。今から約20年前の話で、青年時代から天下国家に対する僕の考え方の根本は変わっていないことを、改めて再認識したのだった。

2012年1月1日日曜日

vol.498 2012年の抱負

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 あけましておめでとうございます

 今年の抱負は、まず第1に、いつもの年と変わらず、バイクに乗っていることから、ケガや事故のないように、安全運転を心がけたい。
 第2に、「円空仏彫刻・木端の会」の皆さまに、いつも親切にご指導いただいていることから、円空彫りを精進したい。
 円空彫りに関しては、昨年の9月1日から心機一転、ミニチュアの円空仏ながらも、1日1体の完成を目標に掲げた。以前から、下手でもいいから、自分自身が満足できるものを彫りたいと願っていた。とりわけ、昨年の春からは「木端の会」のYさんから、熱心にご指導いただいた(本当にありがとうございます)。そうして昨年9月からの4ヶ月間に、どうにか自分が気に入る千面菩薩像を彫ることができた(正直な感想として、嬉しかった)。だが、まだまだ満足していない。Yさんからは、「また次の段階が有ります。(中略)千面菩薩はその試金石です」とあり、僕はこれからも円空彫りを続けたいと、Yさんと約束したことから、今年はそれを実行したい。

 思い起こせば、昨年(2011年)は世間も、自分自身も、本当に大変な一年であった。
 東日本大震災は、姪っ子の健康という、思いがけない形で、拙宅にも影響が及んだ。
 僕自身も、2、3年前から、ここに詳しく書けないが、僕の身の回りの環境が原因で、気分の滅入ることが多くて、11年に入ってからは、それ(原因)が一段とひどくなった。どれだけ大変だったかといえば、75キロあった体重が、夏には55キロまで減っていた(ちなみに、身長178センチ、体脂肪率10パーセントです)。
 原因は厄年のせいだろうとでも言うほかはないと考えて、自分を納得させていた。
 しかしながら、震災も、僕の身の回りの問題も、まだすべて解決したわけじゃない。
 下の写真は千葉県浦安市の新浦安駅前で撮影したもので、「がんばろう」と書かれた看板を目にしたとき、「浦安」の文字を「僕」に置き換えていた自分がいたのだった。
 
 以下は余談で、昨年までは関東地方の大学が走るということで、あまり関心のなかった箱根駅伝だが、今年からは応援するチームができたことで、できることなら、駅伝をテレビで観戦しながら、のんびりとしたお正月を過ごせればと思っている。