2012年10月7日日曜日

vol.601 郡上市美並町根村の神明神社

 ツーリング・レポート「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 円空さんに関する本を読んだり、円空さんの年表に必ずと言っていいほど、出てくる場所があります。それは円空さんが初めて仏像を彫った場所で、その証拠となる場所です。
 そこで僕としては、ずいぶん遅まきながら、果たしてどんなところだろう、というのが、訪れるきっかけとなりました。この目で一度、確かめてみなくては、とも思い、昨日、林広院にて円空仏を拝観した後、足を運びました。
 下の写真がその場所で、集落の最も奥まった場所に位置することから、おそらく地元の人しか参拝しないだろうとおぼしき、緑に囲まれて、境内のこぢんまりとした神社でした。


 「…現在知られている円空の足どりで一番古いのは、寛文3(1663)年、円空32歳の時に郡上市美並町根村の神明神社で天照太神像など3体の像を造顕したことである。同社に遺る棟札に記されていたことからわかる。…」(長谷川公茂著『東海の円空を歩く』130頁より抜粋)。

 月並みなことを書くようですが、円空さんは32歳のときに、僕はいま42歳で、こうして二人が約350年の歳月を経て、同じ神社の境内に立っているのかと思うと、感慨深いものがありました。

 以下は余談。
 二千体仏を超えた千面菩薩像ですが、さらに彫り続けて、現在、2250体となっており、年内の目標としている2500体まで、残り250体となりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿