2010年6月30日水曜日

vol.268 大相撲湊部屋の朝稽古見学

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 今朝は江南市にある湊部屋の名古屋宿舎へ足を運びました。といっても、湊部屋の力士さんたちは佐渡ヶ嶽部屋へ出稽古に行っており、残念ながら朝稽古を見学することができませんでした。佐渡ヶ嶽部屋で行われている朝稽古は、後援会々員のみ見学可能とのこと。仕方ない、まぁ、こういうこともありますよ…。湊部屋の宿舎になっている常観寺の境内で、左足首を痛めて、今日の出稽古を休んだという力士さんと、すこしばかり話をしました。彼のケガが一日も早く治って、今場所で活躍されることをお祈りしています。

 上の写真は大相撲湊部屋の名古屋場所宿舎である常観寺(江南市小折町八竜114)です。

 追記 佐渡ヶ嶽部屋(一宮市開明字郷中58 )は7月2日から一般見学が可能になりました。詳しくは、こちら を参照してください。

 「東海・旅の足跡」は東海地区で発売されている月刊誌『バイクガイド』に連載中のツーリング・レポートです。ご一読いただき、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

2010年6月28日月曜日

vol.267 久しぶりの関西の空気 米原 琵琶湖

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 今日は滋賀県米原市へ行きました。僕は大阪育ちなので、久しぶりに関西の空気を吸って、元気になりました。

 上の写真は米原市の湖岸道路から眺めた琵琶湖です。画面の中央右に白く霞んで見えるのが長浜市です。

 …僕は琵琶湖が好きだ。思い浮かべるだけで、不思議と自分が心の広い人になったような気持ちになる。空の青さを映したかのように満々たる水を抱えた琵琶湖は、地元の人たちから「近畿の水がめ」と呼ばれている。京阪神で育った人間は、琵琶湖の水を飲んで大きくなったわけで、かくいう僕もその大勢の中のひとり。だから、琵琶湖には特別な思い入れがある。昨今、環境問題と聞けば、地球温暖化やエコといったことを連想する人が多いだろう。けれども、僕が学生だった頃、環境問題といえば、大気や水質の汚染といった公害を指した。なかでも琵琶湖の水質汚染は深刻で、切実な問題として取り上げられていたのだ。(バイクガイド vol.296 より抜粋)

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2010年6月25日金曜日

vol.266 前田寛治とジュール・パスキン

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 昨日、参議院選挙が公示されました。道路を掘り返して、税金を埋めるような政党には、絶対に投票したくないですね。参院選愛知選挙区では、「減税日本」に投票しようと密かに思っていたのですが…。僕は投票には必ず行きます。

 今日は小牧市にあるメナード美術館で、「パスキンとパリを愛した画家たち」を見てきました。
 荻須高徳や佐伯祐三といった僕の好きな画家の名前があったことから、足を運んだのですが、最も印象に残ったのは、前田寛治の「黒い静物」でした。画面の上半分が真っ黒に塗りつぶされて何もない、といった絵なのですが、不思議と僕の目を引きつけて、離しませんでした。
 ジュール・パスキンについては、正直、よく知りませんでした。パスキンの描いた油絵は、人物画の構図に彼のオリジナルがあるように感じました。若き日に描いた鉛筆画などは、ひと目見て、上手いと感心させられました。最後は自殺したと知り、彼の人生は幸福だったのか、そうでなかったのか、どちらだろうかと考えさせられました。

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2010年6月24日木曜日

vol.265 関市洞戸 円空記念館

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 今日は走行距離にして、150キロほど走ってきました。板取川の清流を眺めていたら、円空仏が急に見たくなり、しばらくぶりに関市洞戸高賀にある円空記念館を訪れました。

 上の写真は関市洞戸円空記念館に展示されている観音菩薩です。慈愛に満ちた表情を浮かべており、じっと眺めていると、不思議と心が穏やかになります。

 関市洞戸円空記念館
  岐阜県関市洞戸高賀1212
  TEL 0581-58-2814
  開館時間 9:00~16:30
  休館日 月曜、年末年始
  入館料 200円

 他の円空仏の情報については、ブログページの左下にある「ラベル: 円空仏」をクリックしてください。

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2010年6月23日水曜日

vol.264 バイクを磨くワックス ユニコンカークリーム

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 先日、梅雨空の下を走って、バイクがすっかり汚れてしまいました。バイクのお手入れには、ユニコンカークリームということで、近所のバイク用品店にて、420円で購入。
 ヤマハのバイク取扱説明書には、ユニコンカークリームについて、「塗装面の汚れを簡単にとり、手間をかけずに美しい光沢が得られます。また、どんな塗装にも使用できる伸びのよいワックスです」と記されています。
 昨日は1時間ほどかけて、車体の隅々まで丁寧に磨きました。元通りのピカピカに、とまではいきませんが、汚れが落ちて、ずいぶんきれいになりました。
 上の写真は購入したユニコンカークリーム(175ml )です。

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2010年6月22日火曜日

vol.263 名古屋場所相撲部屋宿舎一覧表 朝稽古見学案内

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 昨日の更新からの続きで、大相撲名古屋場所の相撲部屋宿舎の一覧表です。今年も朝稽古の見学ができることを願っています。

  出羽海一門
 出羽海部屋 犬山市犬山字北白山平4-39 善光寺
 春日野部屋 春日井市柏井町2-31-1 八幡社
 玉ノ井部屋 春日井市大和通1-7-3 地蔵寺
 入間川部屋 港区入場1-2202 有限会社後藤クレーン
 千賀ノ浦部屋 小牧市久保一色2825 庚申寺
 三保ヶ関部屋 天白区天白町平針字大根ヶ越206 秋葉山慈眼寺
 北の湖部屋 熱田区沢下町9-3 労働会館本館
 尾上部屋 幡豆郡一色町大字対米長池54
 武蔵川部屋 北区福徳町2-30 聖徳寺
 境川部屋 丹羽郡扶桑町南山名馬場119 アイチ住宅
 田子ノ浦部屋 愛知郡東郷町春木字申下26 株式会社タチヤ東郷店

  二所ノ関一門
 二所ノ関部屋 半田市宮本町4-106-8 成石神社
 佐渡ヶ嶽部屋 一宮市開明字郷中58 伝来寺
 尾車部屋 瀬戸市西長根町26-2 中部建設株式会社
 片男波部屋 大府市朝日町4-26 熱田神社
 鳴戸部屋 愛知郡長久手町蟹原1704 大雄院
 松ヶ根部屋 名東区牧の原3-901 済松寺西山説教所
 花籠部屋 天白区八事音聞山1324 仏地院
 放駒部屋 豊明市沓掛町山新田53-1 横山様方
 峰崎部屋 桑名市吉之丸9 鎮国守国神社
 芝田山部屋 大府市江端町1-1 株式会社豊田自動織機大府工場

  時津風一門
 時津風部屋 犬山市白山平5 成田山名古屋別院
 湊部屋 江南市小折町八竜114 常観寺
 式秀部屋 犬山市大字羽黒字竹ノ腰17-2 日本コンクリート犬山工場
 荒汐部屋 一宮市浅井町西浅井神明928 西浅井公民館
 伊勢ノ海部屋 西区中小田井1-377 善光寺別院
 鏡山部屋 北名古屋市法成寺八竜217 長福寺
 井筒部屋 知多郡東浦町大字緒川字沙弥田4 乾坤院
 陸奥部屋 西区稲生町5-20 安性寺
 錣山部屋 緑区鹿山1-39-1 愛知時計電機株式会社緑寮

  高砂一門
 高砂部屋 海部郡蟹江町大字須成字門屋敷上1364 龍照院
 中村部屋 中村区高須賀町8 願成寺薬師堂
 東関部屋 稲沢市長野3-2-57 萬徳寺
 錦戸部屋 清須市春日高札70-1 山内様方
 九重部屋 東区新出来1-1-19 徳源寺修古館
 八角部屋 天白区表山2-347 善光寺

  立浪一門
 立浪部屋 北名古屋市高田寺383 高田寺
 春日山部屋 岩倉市大山寺元町8-7 岩倉市防災コミュニティセンター
 大島部屋 西区大野木4-216
 伊勢ヶ濱部屋 西区稲生町2-12 伊奴神社
 追手風部屋 鈴鹿市白子本町15-21 松葉屋旅館
 桐山部屋 昭和区折戸町5-28 天理教美張分教会
 友綱部屋 緑区鳴海町姥子山2-118 聖願寺
 宮城野部屋 緑区鳴海町上中町9 浄泉寺
 高島部屋 北区柳原4-5-8 梅本様方
 朝日山部屋 稲沢市梅須賀町1382

  その他
 高田川部屋 港区東茶屋1-556
 貴乃花部屋 桑名市大字福島立代町922-3
 間垣部屋 南区岩戸町7-19 白毫寺
 阿武松部屋 尾張旭市霞ヶ丘町南292 天理教名古屋大教会
 大嶽部屋 愛西市赤目町海用1

 上の写真は僕のお薦めする春日野部屋(春日井市柏井町2-31-1 八幡社)の朝稽古の様子です。

 その他の詳細については、ブログページの左下にある「ラベル: 大相撲」をクリックしてご覧ください。

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2010年6月21日月曜日

vol.262 大相撲名古屋場所 2010(平成22)年7月場所 の開催希望

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 僕は相撲部屋の朝稽古の見学が好きだ。朝稽古の見学は、本場所と違って、無料というのが嬉しい。朝稽古を見学して、力士たちと触れ合うことで、贔屓の力士ができたりして、大相撲がさらに好きになる。仮に2010(平成22)年の大相撲名古屋場所(7月場所)が開催されないとしたら、朝稽古の見学もできなくなってしまい、残念だ。そうならないことを祈っている。

 上の写真は昨年の大相撲名古屋場所が開催される直前の愛知県体育館です。

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2010年6月20日日曜日

vol.261 美濃市 うだつの上がる町並み

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 今日は午前中、走行距離にして、150キロほど走ってきました。復路はにわか雨に降られたりしましたが、日曜日とあって、道路はずいぶん空いていました。そうして、バイクで風を切りながら、日々の煩わしさも破り捨ててきました。3時間以上も硬いシートに座っていたので、今はお尻が少し痛いです。

 上の写真は途中で立ち寄った美濃市の「うだつの上がる町並み(伝統的建造物群保存地区)」です。

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2010年6月18日金曜日

vol.260 大垣 報恩寺の円空仏

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 昨日の続きで、大垣市にある報恩寺へ足を運んで、円空仏を見てきました。


 上の写真は報恩寺の薬師堂に安置されている円空仏の薬師如来と十二神将です。

 報恩寺 岐阜県大垣市綾野1丁目2720 TEL 0584-91-6955 (円空仏拝観は要予約)

 これまでに僕が円空仏を見に足を運んだ場所は、荒子観音(名古屋市中川区)、鉈薬師(名古屋市千種区)、龍泉寺(名古屋市守山区)、千体仏地蔵堂(津島市)、豊田市民芸館(豊田市)、音楽寺(江南市)、中観音堂(羽島市)、関市円空館(関市)、関市洞戸円空記念館(関市)で、今回でようやく10ヶ所となりました。
 円空仏が好きだと書いておきながら、思ったよりも少ないというのが、正直な感想です。その代わりと言っては変ですが、荒子観音をはじめとして、同じ場所に何回も足繁く通って、円空仏の魅力の奥深さを堪能しています。

 他の円空仏の情報については、ブログページの左下にある「ラベル: 円空仏」をクリックしてください。

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2010年6月17日木曜日

vol.259 金生山化石館とフズリナ

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 昨日と今日、大垣市内を走りました。途中で立ち寄った金生山化石館では、展示品の化石について、館長自らが丁寧な説明をしてくださいました。化石のことを何も知らなかった僕ですが、おかげで「フズリナ」という名前を覚えることができました。

 上の写真は金生山化石館で展示されている化石です。

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2010年6月16日水曜日

vol.258 政治に対する愚痴と幻滅 増税反対

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 昨日、国会のニュースを見た。消費税の増税の議論とは、冗談じゃない。公共事業は悪。コンクリートは無駄。分かりきったことじゃないか。経済的困窮で、いま目の前に困っている人たちが大勢いる。日本国憲法に記された人間らしい生活を送れるようにするのが、政治の役目ではないのか。そもそも政治家は明日いなくなっても、誰も困りはしない存在だ。

 今日の朝日新聞の朝刊に「消費・所得増税 必要」との見出し。道路を掘り返す無駄な公共事業、高すぎる公務員の人件費と、書き出せばきりがない。今までさんざん無駄遣いばかりしておきながら、増税の方向とは腹が立つ。高額な報酬を得ている国会議員たちが率先して、河村名古屋市長の言う、「減税」「議員はボランティアであるべき」を見習うべきだ。

 結局のところ、いくらあっても足りないとなるだけで、さらに税金を無駄遣いし続けるだけだ。いかなる増税も反対である。

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2010年6月15日火曜日

vol.257 白洲正子の「韋駄天夫人」を読んで

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 連日、晴耕雨読といった次第で、『白洲正子全集』(新潮社)に目を通しています。今日は第2巻に収録された「韋駄天婦人」を読みました。「韋駄天婦人」は白洲正子が40代半ばに書いたエッセイ集です。
 未読の方のために、咄嗟にどんな個所を引用すべきか、大いに迷うけれども、どのページをめくってみても、きっとそれは容易に見つけることができる。

 …「そうね、あなたがいないと、大変ですものね」 この嘘がなかったら、一日も、他人とは附合って行けないに違いない。自分自身とさえ折合えないにきまっている。(「木まもり」より)

 …人間の命に二つはない、と知ることの方がずっと大切なのではないかと思う。暖めれば、のびるし、傷つければ、しぼむ。人間も植物のように、それほど強いものではないということは私自身常に経験するところである。(「人間の季節」より)

 …人間全体に絶望を感じていたチェホフや兼好法師が、何故自殺に至らなかったか。彼等は死ぬことより生きることの難しさを、苦しむより楽しむことの難しさを、肝に銘じて知っていたからである。(「投書婦人と恐妻男」より)

 僕は「韋駄天夫人」を読み進んでいくうちに、白洲正子の生きることに対する心の叫びのようなものを随所に感じました。そうして、彼女の人生は、まるで韋駄天のように、前進あるのみだった、というような気持ちがしているのである。

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2010年6月14日月曜日

vol.256 白洲正子の「私の百人一首」を読んで

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 僕は雨の月曜日が好きだ。朝、目が覚めて、雨の降る音を聞くともなく、聞いていたいと思う。
 昨日、梅雨入りして、しばらくの間、ジメジメとした気候が続くのだろう。ノドが弱い僕にとって、梅雨の湿気は大変ありがたい。
 今日は夕方、雨降りの合間を見計らって、少しばかりの庭木の剪定と雨樋の掃除を行いました。

 『白洲正子全集 第7巻』に収録された「私の百人一首」を読みました。
 小倉百人一首といえば、肝心な和歌の世界よりも、子どもの頃にカルタや坊主めくりに興じたことが思い出深い。学生時代、選者の定家という人物が好きではなかったことを覚えている。また、大学教授の恩師と一緒に能因塚(能因法師の墓)を訪ねたこともあった。今年の春、甥っ子がひらがなを読めるようになったので、20年ぶりに坊主めくりをした。そんなわけで、僕はこれまで百人一首には、特に興味が湧かなかった。
 だが、今回、白洲正子が独自の感性で、百人一首の詠み人たちの人物像を深く掘り下げることによって、和歌を通じた日本文化に改めて眼の開かれる思いがした。鎌倉時代から続く長い歴史の中で、小倉百人一首が人々に愛され続けてきた理由が、少しだけ分かったような気がした。

  嵐ふく三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり  能因法師

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2010年6月13日日曜日

vol.255 白洲正子の「十一面観音巡礼」を読んで 

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 昨日、「白洲正子の本に円空仏のことが出てくる」と荒子観音寺の御住職様から教わって、『白洲正子全集 第7巻』(新潮社)に収録された「十一面観音巡礼」を読みました。 
 以下、未読の方のために抜粋すると、
 「…その(私の心を打った)一つに、荒子観音堂の歓喜天がある。歓喜天とは聖天様のことで、男女の象頭人身の神が抱擁しており、左の象の頭に、飾りのようなものが見えるが、十一面観音の化身であろう。日本では鎌倉時代からはやりはじめ、今でも十一面観音を本尊とする寺には、聖天様を祀っている所が多い。円空も庶民の要求に応じて、異形の仏を彫ったのであろう。たしかにそれは奇怪な姿であるが、私が見た歓喜天の中では、一番美しい。(中略)…現代彫刻の中でも、男女の交りをテーマにして、このように爽かな作品は見たことがない。その単純な造形は、並々ならぬ手腕であり、彫刻の、いや人間のはじめの姿に出会ったような感じである。」

 上の写真は荒子観音にある円空仏の歓喜天です(撮影 後藤英夫氏)。 

 僕は「かくれ里」をはじめとする白洲正子の著作を今まで何冊か読んだことがある。それはまるで男の人が書いたかのような筋金入りの、骨っぽい文章といった印象を受けた。今回、「十一面観音巡礼」を読んで、円空仏の歓喜天を「人間のはじめの姿」と一太刀で言い切る白洲正子の「並々ならぬ」審美眼に圧倒されました。 

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2010年6月11日金曜日

vol.254 バイクの自賠責保険を更新しました

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 バイクの自賠責保険を更新しました。期間は36ヶ月間で、金額は15,470円でした。
 更新の手続きには、印鑑などが必要だとばかり思っていましたが、記載事項に変更がなければ、何も必要なかったのですね。あえて必要なのは、更新通知のハガキと前回の証明書くらい。すぐさま新しいシールに貼り替えて、終了。これで平成25年6月までOKです。
 昨日今日と暑かったので、ヘルメットの内装を取り外して、洗濯しました。僕が愛用しているのは、OGKのテレオス3(ブルー)で、内装のインナーパッドとチークパッドが着脱可能。前面が開閉できて、お手頃な価格が嬉しいヘルメットです。

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2010年6月10日木曜日

vol.253 円空仏の本と荒子観音寺

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 あさっての12日、第2土曜日の午後は月に1度の荒子観音寺の円空仏拝観日です。

 荒子観音寺(本坊・円空仏拝観)
  名古屋市中川区荒子町宮窓138
  TEL 052-361-1778
  拝観日 毎月第2土曜日
  拝観時間 13:00~16:00
  拝観料 500円
  駐車場 無料

 以下は僕が円空仏を彫るときに参考にしている書籍です。

  長谷川公茂 『定本 愛知県の円空仏』 郷土出版社
  後藤英夫・長谷川公茂 『岐阜県の円空仏』 郷土出版社
  円空学会編集 『円空研究』 人間の科学新社・新装普及版
  小島悌次 「荒子観音の円空仏」 愛知県史研究第13号

 上の写真は長谷川公茂著 『カラーブックス 円空仏』(保育社)の67ページに載っている荒子観音にある円空仏の千面菩薩です。
 毎月第2土曜日の円空仏拝観日には、お寺の境内で仏像を彫る体験教室が開かれており、上の写真のような円空仏の模刻(レプリカ)を差し上げています。
 体験教室の見学と模刻(レプリカ)のプレゼントは、どちらも無料ですので、ぜひ足をお運びください。

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2010年6月8日火曜日

vol.252 円空 荒子观音寺 圆空佛像

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 名古屋市中川区荒子町的荒子观音寺、以有圆空的木雕佛像很有名,佛像在每月的第二个星期六,时间 13:00~16:00。

   圆空佛(圓空佛像)

   荒子观音寺

 地址(住所) 爱知县名古屋市中川区荒子町宮窗138
 电话 052-361-1778
 交通 地鐵東山線(地铁东山线)‘高畑’站步行約10分钟
 费用 佛像的参观500日元

 详细这边英语(English, Click Here ! )

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2010年6月7日月曜日

vol.251 志賀直哉再読、アゲハチョウ

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 拙宅のバルコニーで、片方の羽が折れ曲がったアゲハチョウを見つけました。
 羽化に失敗したのか、それとも鳥などの敵に襲われたのだろうか。どうやら飛ぶことができないらしい。このままでは遅かれ早かれ、死んでしまうのではないかと思うと悲しくなった。
 「…死んだ蜂は雨樋を伝って地面に流し出された事であろう。足は縮めたまま、触角は顔へこびりついたまま、多分泥にまみれて何処かで凝然としている事だろう。」(志賀直哉「城の崎にて」)
 僕は羽の折れ曲がったアゲハチョウを見つけて、今から20年前以上に国語の授業で習った小説の一節を思い出していた。

 志賀直哉の文章といえば、「城の崎にて」などが教科書等で広く読まれているが、晩年のそれも素晴らしい。
 例を挙げると、「池の縁」「白い線」「八手の花」「ナイルの水の一滴」といった作品で、内容は主に身の回りの自然を観察したり、肉親との何気ないやりとりなどが描かれている。一見すると退屈で平凡な題材ながら、折にふれて読み返したくなるのだ。
 僕はいま、40歳。もしも志賀直哉のように長生きをしたならば(88歳)、彼のような好々爺になってみたいと思うのだ。

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2010年6月6日日曜日

vol.250 一宮市博物館の円空展と講演会「円空の生涯」

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 一宮市博物館で開催されている円空展へ足を運んで、博物館近くにある妙興寺公民館で行われた円空学会理事長である長谷川公茂氏の講演会「円空の生涯」を聞きました。
 円空展では、久しぶりに多種多様な円空仏を目の前にして、円空さんの仏像を彫る腕の凄さに改めて感心させられました。特に高田寺の護法神は、今まで写真でしか見たことがなかったのですが、今日ガラス越しながらも実物を目にして、その素晴らしい出来映えに、ちょっと鳥肌が立ちました。

 上の写真は一宮市博物館の近くにある公民館で行われた講演会の様子です。

 以下は余談ながら、安田記念の馬券が的中して、日本ダービーのリベンジを果たすことができました。

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2010年6月5日土曜日

vol.249 ノートンサポート、熱田神宮例祭、信長塀

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 昨日、ノートンサポート(03-5642-2682)に問い合わせの電話したら、音声案内で数分後につながった先は、中国の大連だった。さらに電話に出た中国人女性の日本語について、発音はともかく、こちらからの質問に対する理解度に驚かされた。きっと彼女は一生懸命に日本語を勉強したのだろうということが、すぐに分かった。なぜなら、僕が中国語で、「你是不是中国人?(あなたは中国人ですか)」と聞いたら、それまでとは違った明るい声で、「はい、そうです」と答えてくれた。サポートが終わって、電話を切る際に、「大連(ターリェン)はいい所だから遊びに来てください」と彼女が言った。僕は大連にあるロシア建築の町並みを見てみたいと思った。

 今日は熱田神宮の例祭でした。昼間に神宮会館へ立ち寄った際、境内にある末社では、お米や鯛、野菜や果物がお供えされて、烏帽子に白装束の神官が祝詞を読み上げている様子を目にしました。上の写真がそれで、末社の後ろは信長塀です。また、参道には露店が並び、境内では弓道大会などが行われていました。

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2010年6月4日金曜日

vol.248 明日5日はバイクガイド7月号の発売日です

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 明日5日発売予定の「バイクガイド」7月号では、東海地区にある大仏を見てまわりました。

 …僕は奈良の大仏と鎌倉大仏を目にしたことはあるけれど、日本三大大仏を称する岐阜大仏は礼拝したことがない。はじめに岐阜市大仏町にある正法寺を訪ねた。先客に遠足の小学生たちが来ていた。子どもたちがめいめいに発する大声や、彼らが大仏殿をしきりに出入りしたりと、こぢんまりとした境内は賑やかだ。元気な子どもたちに囲まれて、大仏はさぞかし喜んでいるのではないかと思ったりした。小学生たちに交じって、僕も釈迦如来像を見上げた(VOL.306より抜粋。続きは本誌にて)。

 上の写真は岐阜大仏で、1832年(天保3)年建立された。日本最大の乾漆仏で、像高は13.7メートル。

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2010年6月2日水曜日

vol.247 日本ダービー、鳩山内閣、野口聡一さん

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 先週末は久しぶりに馬券(日本ダービー)を買いに行ったのですが、ハズレました。ゴールデンウィークに森の石松のお墓に手を合わせたのですが、残念ながら、ご利益はありませんでした。今週末の安田記念でリベンジです。

 鳩山首相が辞意を表明したというニュースを聞いて、日本の政治で政権交代が起こり、「コンクリートから人へ」という鳩山内閣の政策を大いに支持していたので、残念である。
 既得権益を守るだけの自民党政権に逆戻りさせてはいけない。民主党には、これからもがんばってほしいです。

 今晩はテレビ朝日の「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」を見ました。
 また、今日のニュースでは、地球に帰還した宇宙飛行士の野口聡一さんの爽やかな笑顔が印象的でした。

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