2018年6月9日土曜日

vol.1658 八木谷涼子著『もっと教会を行きやすくする本』を読んで

 ブログ「東海・旅の足跡」をお読みいただき、ありがとうございます。

 先月からは『聖書』の話題が続いて、それに伴い、最近はその周辺をうろうろと徘徊するようになっている。ブルトマン著・杉原助訳『ヨハネの福音書』(日本キリスト教団出版局)もその1つであり(引き続き読んでいます)、過日は八木谷涼子著『もっと教会を行きやすくする本 「新来者」から日本のキリスト教界へ』(キリスト新聞社)を読んだ。
 

 僕なりの、ちょっと変わった言い方をすれば、手ではなく、足を使って書かれた本が大好きで、そうした本はいずれも読み応えがある。筆者は100以上の教会へ足を運んだ、と記されていたことから、期待を込めて読んでみたら、それが裏切られることはなかった(ただし、書名が長すぎる)。
 そして、読書中、随所で、僕をくすくすと笑わせてくれた。なぜなら、僕にも思い当たる節があるから。
 教会について書いた本を読んで笑うのは、はたして不謹慎だろうか。
 本書を読んで、くすくすと笑った理由は、教会へ行った新来者である筆者の体験談が、僕のそれと実によく似ているから。僕の場合、教会ではなく、お寺へいわゆる飛び込み営業みたいに足を運ぶのだ。筆者と同じく100以上のお寺を参拝している(昨今、流行のご朱印集めとは訪問の次元が違う)。『もっとお寺を行きやすくする本』が書けるくらいだ。読後は筆者である「ヤギタニさん」に会って、話をしてみたくなった。
 ちなみに以前の更新(vol.1646)で、同じ筆者による『キリスト教の歳時記』(講談社学術文庫)を紹介済みです。

 以下は余談。
 昨夜がそうだったのですが、遠い空から響いて聞こえてくる雷鳴が好きです。まるで神様からの声(啓示)のようで。自然が作り出す音はどれも素晴らしい。これを書いている今、午前5時半。雨は上がって、雲の間から青空が少しずつ広がってきています。

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